外来診療だけに留まらない。当院が考えるオンライン診療の可能性。

温クリニック四万十
循環器内科・内科 竹田修司 院長

コロナ禍において、自宅療養のツールや慢性疾患患者さんの通院負担・感染リスク軽減のためのオンライン診療が注目されています。一方で、オンライン診療の価値はそれだけにとどまらず、多職種の方とのカンファレンスなどにもご活用いただけます。高知県四万十市にある、温クリニック四万十さんでは外来診療の他、訪問診療も実施されており多職種の方との密な連携が不可欠な中、オンラインを活用して日々の情報共有を行っています。ここでは、クリニックの竹田修司先生に、外来診療に限らないオンラインの可能性についてお話を伺いました。

貴院でオンライン診療を導入したきっかけを教えてください

もともと、開業するまでは地方の病院に勤務していました。
オンライン診療に興味を持ったのは、ご高齢の方の通院負担に思いを馳せたことがきっかけです。 私が勤務していた地域は高齢の方が多く、病院に来るのでさえやっという方が多くいらっしゃいました。 通常ですと、通院が負担となった方にはより近隣の先生にご紹介をするのですが、その地域には十分な医師のリソースがなく、患者さんはどうしても私のところに通院してくる必要がありました。そんな中、通院しないでも診察ができる方法としてオンライン診療がある事を知り、興味を持ちました。 ただ、初めて見るとやはり高齢独居の方などは、システムの取り扱いが難しいところもあります。どうやったら、オンラインを使ってもっと質の高い診療につなげられるだろう?と考え、現在の多職種連携の取り組みに行きつきました。

訪問診療における多職種カンファレンスというのはある程度まとまった時間を確保して、何が患者さんにとってベストか話し合う必要があるのですが、人数も多くなかなか日程調整が出来なかったり、どうしても患者さんご本人にお話する前に多職種で認識をあわせたくカンファレンスの場所がなかったりといった課題がありました。この課題にオンラインというのは非常にマッチすると考えたのです。

導入を検討したきっかけに対して、なぜQuickをお選びになったのでしょうか?

私がオンライン診療の導入に迷っていたり、またどういった運用方法が望ましいかについて悩んでいた時に、営業の方が親身に相談に乗ってくれました。実際に使用する医師・患者さんのことを考えて相談に乗ってくれたので、安心できましたね。システムについても、患者さんや多職種の方がURLにアクセスするだけで予約できるというのは非常に簡便に感じました。初期設定についてもお手伝いしていただき、現在は問題なく運用が出来ています。

現在はどのような運用をなさっているのでしょうか?

忙しくて、なかなか通院できない方にオンライン診療を案内しています。また、褥瘡のカンファレンスなど、医療従事者間でオンラインミーティングが必要な方と会議する際に使っています。日程をあわせてお話をするという意味では、オンライン診療もオンラインミーティングも同じですので、活用しています。最初は、こうしたシステムを使った取り組みを提案して断られたらどうしようという心配もありましたが、結構皆さんすんなりと受け入れてくださいます。

予約管理などは、営業の方に聞きながら私が1人でやっていますね。システムが簡単だから、スタッフに負担をかけないで実施できているので、ありがたいです。

今、Quickを導入してみての感想をお聞かせください。

電話ではどうしても顔がみれないので、表情を見ながらお話しできるのは、相手が患者さんであっても連携する多職種の方であっても良いと感じます。機微な感情の動きなどは表情から読み取れる部分も多いですしね。忙しい中移動するのはどうしても難しいですし、感染のリスクもあります。そうした時、オンラインツールを活用できるというのは非常に大きな強みになると思います。

今後、栄養についてチームでケアさせていただく際に活用したり、ご家庭の様子を拝見したりすることにも使っていければと思います。また、私は循環器内科が専門なのですが、心臓リハビリ等も遠隔で出来るようになる未来が近くにあると思います。どうしても集団になるのが今はできないので、ご家庭からリハビリに取り組めるようなことが出来ればと思っています。

まだ周知が足りていなく、活用事例は少ないですがこれからどんどん増やしていきたいですね。

オンライン診療のみならず、多職種の方とのカンファレンスなどにもYaDoc Quickをご活用されている温クリニック四万十の竹田先生にお話を伺いました。今後も様々な取り組みについて発信していきたいと思います。

竹田先生、ありがとうございました。

  • YaDocの導入、および臨床における利用は、各医療機関の医師の判断によるものです。