2023.1.11

YaDoc機能紹介:モニタリング機能

従来の対面診察では、患者さんとのコミュニケーションは診察室において行われるものがすべてであり、前回の診察以降に生じた患者さんの症状や容体の変化については「診察当日に患者さんが話した情報」に限られてしまうのが一般的です。

その一方、身体的・心理的負担のある患者さんにとって、限られた時間のなかで適切にトピックを選択し、医師にすべてを伝えきるのは非常に難しいことです。実際に「相談したかったことを診察時に全部伝えられなかった」という声が聞かれることも少なくありません。

こうした医療者と患者さんの間のコミュニケーションを円滑化し、より適切な診療をサポートするため、YaDocは患者さんの症状・兆候、主訴を可視化する「モニタリング機能」を搭載しています。

患者さんの入力情報を集計したグラフや表で確認。
症状変化の早期発見や、より適切な指導をサポート

患者さんが入力したバイタルや健康状態などのデータは、医療機関側のYaDoc画面ではグラフや表で示されます。自宅での症状経過のモニタリングや、診療方針の判断材料のひとつとしてお役立ていただくことが可能です。

データが数字で可視化されることによって、患者さんご自身が数値で治療の成果を確認することもできます。診察時にも、グラフを見ながら「服薬により値が下がった」と因果関係をご説明いただくことで、より治療への納得感を持っていただき、継続率の向上にも役立てていただけます。

医療機関 画面イメージ

 

患者さん入力画面イメージ(スマートフォンアプリ)

取得項目

YaDocでは以下の項目を取得することが可能です。(2022年12月現在)

  • 主訴
    朝の確認、睡眠の質、一日の振り返り(むくみ、息切れ、倦怠感、服薬遵守)
  • バイタル
    血圧、脈拍、血糖値、体重、体温、SpO₂、HbA1c
  • 生活記録
    写真記録、水分摂取量、喫煙本数、飲酒量、歩数、消費カロリー

機器連携 / アプリ連携

血圧計や体重計・歩数計などの各種測定機器で取得したデータは、「Appleヘルスケア」アプリやBlootoothを経由することでYaDocアプリに同期・連携することが可能です。

また、お薬手帳アプリと連携することで、医師がお薬手帳の内容を確認いただくこともできます。

※ 具体的な操作手順は「ご利用マニュアル(患者さん・一般の方向け)」をご参照ください。


ここからは、実際にYaDocのモニタリングをご利用いただいている医療機関での活用例をご紹介します。

モニタリング機能を活用したチーム医療の強化や病診連携

社会医療法人 春回会 井上病院(長崎県長崎市)
対象疾患:睡眠時無呼吸症候群、高血圧、糖尿病など

 

井上病院では、YaDocのモニタリング機能を活用し、チーム医療の強化や病診連携の取り組みを行われています。体重・血圧などのデータやカスタマイズ問診によるモニタリング、写真記録機能による食事記録に基づいた栄養指導など、治療の幅広い場面でYaDocをご活用いただいています。

詳細は以下よりご覧ください。

ICTを活用したチーム医療で診療の質向上を。(前編)

ICTを活用したチーム医療で診療の質向上を。(後編)


全国どこからでも受けられる、オンラインの「生活習慣病重症化予防プログラム」

足と糖尿病の専門病院 下北沢病院(東京都世田谷区)
対象疾患:糖尿病・高血圧・脂質異常症など

下北沢病院では、糖尿病・高血圧・脂質異常症の患者さんを対象とした自費診療の「生活習慣病重症化予防プログラム」をオンラインで提供されています。

プログラムでは、血圧・体重・歩数といった生活記録のほか、写真による食事記録、自宅血液検査キットによる血糖値の測定結果などを横断的に見ながら、診察や栄養相談をオンラインで実施しています。コロナ禍の2020年以降に提供を開始されて以来、2020年は10件、2021年は38件など、実施件数も年々伸びているとのことです。

詳細は以下よりご覧ください。
患者の数値改善を実現する。オンラインを活用した生活習慣病重症化予防プログラムとは


患者さんの生活記録をリアルタイムに確認し、生活習慣の改善に生かす

わたべクリニック(長崎県長崎市)
対象疾患:高血圧、糖尿病、心不全など

わたべクリニックでは、高血圧や糖尿病・心不全の患者さんに対して、オンラインモニタリングを活用されています。血圧、飲酒量、体重や歩数といった各患者さんの入力したデータから、数値の変化を参照し「薬の調整は必要か」「本当にこの薬が効いているのか」などの判断材料としているそうです。

診察の時だけ血圧が高くなってしまう「白衣高血圧」の患者さんの場合など、自宅で測った数値がリアルタイムで分かる点でもご評価いただいています。

詳細は以下よりご覧ください。

日々の状態を治療に活かす。オンラインモニタリングのメリットとは(わたべクリニック)


YaDocは医師と患者さんの双方向コミュニケーションをサポートし、人それぞれ違う病気や症状の管理を行う疾患管理システムとして、幅広く活用が広がっています。

他の機能の詳細および導入方法については、YaDocまでお問い合わせください。

※ 患者さんはどなたでも無料でお使いいただけます(YaDocアプリのインストールが必要です)

 

YaDocでは今後も、医療機関の皆さま向けに有益な情報を発信してまいります。臨床現場におけるオンライン診療の活用方法やご利用についてなど、どんなことでも構いません。お気軽にお問い合わせください。

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